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2011/01/17 (Mon)
「主語・述語の把握4」
Comments(0) | TrackBack() | 英文解釈(難問)
さて、みなさんはこの英文を即座に理解し、和訳することができるでしょうか。

今回も少し難問です。

 The scientist and the thoelogian approach the deep questions of existence from utterly differnt starting points. Science is based on careful observation and experiment enabling theories to be constructed which connect different experiences. Regularities in the workings of nature are sought which hopefully reveal the fundamental laws that govern the behavior of matter and forces. Central to this approach is the willingness of the scientist to abandon a theory if evidence is produced against it.

大阪府立大の問題です。

単語
approach: 取り組む
regularity: 規則・法則
abandon: 捨てる


今回の英文把握にはポイントが2つあります。


第1文に関しては単語レベルさえクリアしていれば全く問題なく把握できるノーマルな文章です。

The scientist and the thoelogianS approachV the deep questionsO of existence from utterly differnt starting points.


第2文。

関係詞節(which)はどの語を先行詞としているのでしょうか?

ScienceS is basedV on careful observation and experiment {enabling theories (to be constructed) (which connect different experiences)}.

間にto be constructedという不定詞句をはさみますが、先行詞はtheoriesと考えるのが最も適当でしょう。


第3文が今回のポイントその1になります。

RegularitiesS (in the workings of nature) are soughtV {which hopefully reveal the fundamental laws (that govern the behavior of matter and forces)}.

動詞are soughtの直後に突如出現した関係詞whichが今回の曲者。

うーん、これは……。

直前には動詞しかいし、どうかんがえても主語を先行詞としているとしかとらえられないジャマイカ。

それで正解です。

関係詞は動詞をはさんだ先行詞を修飾することがあるのです

私がよく英作文でやって先生に怒られるんですけどね☆


第4文はポイントその2です。

Centralは形容詞。

形容詞から始まる文ってなんぞや、と思われるのは当然のことです。

ただし、いままでの記事をご覧になった方なら「はいはい倒置乙」と楽々スルーされるかもしれません。

はい、それで正解だよこんにゃろー。

CentralC (to this approach) isV the willingnessS of the scientist to abandon a theory / if evidence is produced against it.

またしても倒置。

どんだけ倒置好きやねん国公立。


直訳: 科学者と神学者は全く違った出発点から深い存在の問題に取り組む。科学はことなる経験をつなぐ理論を確立させる注意深い観察と実験に基づいている。事物や諸力のふるまいを支配する根本的な法則をうまく説明するような自然の作用の規則性が求められている。この取り組み方の中心にあるのは科学者の「理論に対する反証が持ち上がればその理論を棄てる」という心構えである。

これでほとんど問題ありませんが、もう少しきれいな日本語をつくりたいという方は、

意訳: 科学者と神学者は全く違った出発点から深い存在の問題に取り組む。科学は異なる経験を結びつける理論の構築の基となる注意深い観察や実験に基づいている。事物や諸力の作用を支配する根本的な法則をうまく説明するような自然現象における規則性が求められているのである。この取り組み方の中心にあるのは科学者の「理論に対する反証が持ち上がればその理論を棄てる」という心構えである。


倒置・動詞をはさんだ語の修飾は他の文章でも見られます。
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